何書かうとしてたんだつけか。

未だに年度末の処理が私を苦しめてゐる件。そして私以外の担当者が軒並み異動して残つたままの案件について私が主に書いたり話したりしてゐた結果、対外的及び記録保管しておく書類からはかうなる可能性が非常に高い。
「全部お前が悪い」
私に責任がないとは言はない。贔屓目に見てもかなりあるだらうし、組織としては去つた者や新しく来た者の責任にすべきではないから残つた私の責に帰することは(私の目から見てさへ)多分正しい。
だが、今更いふまでもなく私は人間ができてゐないので釈然としない。私がほぼノータッチだつた案件まで私のせゐにされさうな勢ひなのだからなほさらだ。
多分こんな、高が知れてゐる割には先の見えない人生があと四半世紀ほど続くのだらうな。オラうんざりしてきたぞ。

自分の愚かさを噛みしめるときは

きつと涙のせゐで塩辛いに違ひない。いや夕飯のタラコおにぎり食べてゐるだけだけど。
それにしても私は三月の異動の内示をどうして蹴つてしまつたのか。一度内示を蹴つたがためにプロパーが居着かず育たない独法に出向する羽目になつた苦すぎる経験から何も学ばなかつたといふことか。

高校生の頃

廃線跡の道路を自転車で通学してゐた。月の出てゐる夜にはよく「自分がどんな大人に成るのか」と考へながら走つてゐた。「一角の人物」にはなれなくとも「人並みの人物」にはなれるのではないかと根拠もなく思つてゐた。
それから約二十年が過ぎた今。カラスの糞尿の臭ひのする居間でもそもそとスーパーの見切り品の惣菜を食べる夜。
遅くとも中学生の時までに自決しておくべきだつたなとしみじみ思ふ。後悔先に立たず。