帰り道。

アブラゼミが力尽きて地面に落ちながらも、なほ羽ばたき、鳴き、もがく様子を何度も目にした。その姿を見苦しいとも悲しいとも思はぬが、どこかやりきれない。
今年もまた夏が終はる。雨続きだつたからではなく、ラムネの大人買ひができなかつた故に実感が湧かないが。