仰ぎて尊ぶべきは師恩なるかな。

大学時代のサークル仲間からのメールで、法学セミナー9月号に釜ケ崎で無料法律相談を行ふ弁護士、遠藤比呂通氏が登場してゐることを知つた。私は短い間だが氏の授業を受けたことがあり、飲みに連れて行つて貰つたこともある。
彼と私は思想的な親和性は皆無に近いが、その私から見ても実に尊敬すべき人物であつた。かつての、反抗的な上に出来の悪い教へ子(=私)が東京でゲテモノ風俗に手を出したことを風の噂で知り、仙台でまともな風俗に連れて行くべきであつたと嘆いた等の、高い徳を感じさせる話には事欠かない。
氏と再び酒を酌み交はせる日は来るのだらうか。