検査結果聞いて来た。

駅から医院に向かふ途中に催した強烈な便意で検査結果がどうでも良くなつてゐたことは秘密だ。
受付でトイレを貸してくれと頼むと、トイレは診察室内にある(流石性病科)からしばし待てとの情ない宣告。
先客が診察を終へるのを苦悶して待つ。名前が呼ばれる。「○本様〜」と。まだ先客がゐるのかよと泣きさうになるも、どうも私らしい。プライバシーに配慮して偽名で呼ばなくていいから。打ち合はせもなしで。
医師にトイレを借りると言つて飛び込む。「左側使つてね」と言はれるが、左は小便器だ。素直な私は言葉通りここに糞を垂れるべきかといふ命題に悩む。