自覚と覚悟。

さて、昨日のコメント欄でエリサラことid:junx氏が衝撃を受けてをられるやうなので、今朝の日記はフォローから始めることにする。自慢ではないが、私は知己を大事にする男である。そして自慢にはならないが、大事にするやりかたが往々にして間違つてゐるため、知己をよく失ふ男でもある。
さて。例によつて例の如く、前口上を垂れた時点で、当初の目論見とは違ふ話になりさうだが、このまま続ける。
かつて宮崎勤といふ男が連続幼女殺人事件を犯した。そして新潟かどこかで、少女を何年も部屋に監禁した男がゐた。無論彼等の所業は法に照らして許されるものではない。

彼等が捕縛されたとき、「一般人」つまり自分を世間一般の人間であると定義してゐる者達は、少女に興味を抱く人々を糞味噌に罵つたことを私は覚えてゐる。
自慢では無いが私は寛容な人間だ。今の話題に引き付けていへば、少女や幼女を性的対象として扱つたもの(漫画でもアニメでもフィギュアでも何でも)を愛でることは、何ら問題ないと思つてゐる。さらに、本物の幼女ポルノでも鑑賞する分には一向に構はない。鑑賞者が見ようと見まいと、既にことは終はつてゐるからだ。私がスーパーで売つてゐる豚肉を買はうと買ふまいと、その豚が生き返る訳ではないし。

…話がずれた。私が不快なのは、かつてロリコンは人に非ずと罵つたその口で、モー娘。の新メンバー(小学生)の誰それが良いと口にする類の輩である。
昔話をしようか。今は亡き山本夏彦翁の本で知つた話だ。沖縄に、黒人米兵の父と日本人の母から産まれた男の子がゐた。男の子は年頃になると、女の子の友達が欲しくなつた。だが悲しいかな見るからに「合ひの子」(嫌な言葉だ)である彼と親しくするやうな女の子はをらず、結果彼は女性そのものに対する憎悪を募らせ、殺人を犯してしまつたといふ。

そして時は流れ、今では米軍基地の周りには異人目当ての股つ開きに事欠かぬと聞く。かつて黒人の血が入つてゐるといふだけで口をきかうともしなかつた女性と、ただ「日本人ではない」ことだけをステータス視する女性の間には何の違ひもない、さういふ話だつた。
ロリでもペドでもショタでもやおいでも、はたまたスカトロや屍姦趣味だらうと、私は人の嗜好を無闇に非難はしない。だが私には今の流れが単に群衆心理の為すものにしか見えない。いづれ世間の風向きが変はつた際には、同じ口で流行に流された過去に口を拭ひ、過去の流行を嘲るに相違ないと私は見てゐる。

私には、そんな「一般人」のヌルい姿ではなく、時代がどうならうと、世間がそれを讃えようが貶さうが、己の嗜好を守り続ける業を背負ふ「逸般人」のアツい姿の方が美しく見える。
年寄りの繰り言が過ぎたやうだ。といふわけで「魔改造」に期待してます>id:junx