「2ちゃんねらー」は

敵に回すと恐いが味方にしたら頼りないさうな。唯一神又吉イエスの負けつぷりを思ひ出すと何となくわかる。
さて、最近私は知的に怠惰に過ぎるのではないかと、とある友人からお叱りを受けた。少しは本を読んでゐるのかと。
ラノベと漫画しか読んでないな。こりやいかんといふことでアマゾンに発注をかけた。
まづ別宮暖朗兵頭二十八による、日露戦役での乃木司令部無能説に反駁する本を一冊。乃木希典は無能であるとの見解は、旧帝国陸軍戦車将校だつた福田定一の小説「坂の上の雲」である意味決定づけられた感がある。かつて福田恆存氏が論駁したのだが、内容の当否ではなく、「どちらの福田の本が売れるか」といふまことに商業主義的な基準で某出版社に逆に干されたといふアレなネタである。ちなみに佐藤大輔御大は乃木無能説なので、「自分がわからないことはわかつてさうな人に判断を預ける」思考停止を好む私は長くそちら側だつたが、たまには見直してみることも必要だらう。
次に、牧原出東北大法学部助教授の官僚についての本。良く知らんが面白いらしい。牧原助教授の名前を聞いて空井助教授を思ひ出したが、今は何をされてをられるのだらう。
三番目に中川八洋筑波大教授の本。この方のどこかエキセントリックな論旨は読んでゐて実に楽しい。うろ覚えだが立派な官僚は東大法学部しか供給できないみたいなことを「発言者」で述べられて、まことに痺れたものだ。無論私は東大法学部卒ではないが。
で、四冊目。まづはこれをみてくれ。
http://www.haruya.net/news/read.php?dat=1090297802


「そんなことなら、もっと本が売れてくれてもいいのに」とつぶやいた。
日本男児として、魂の慟哭を聞きながら何もせぬわけにはいかぬだらう。といふわけで注文。これを注文しなければ他の本は今週末には届いてゐただらうといふのはここだけの秘密だ。