ティクリートでアジア人と見られる遺体が発見。

まづは冥福を祈りたい。
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20041029/20041029a3370.html
香田青年かどうかは不明。


テロリストに屈すればテロリストや犯罪者、国際社会に侮られ、いいカモだとばかりに目を付けられることは必定だらう。
だが身代金目的ならばともかく、政治または宗教的理由によるテロに屈しなければ、屈するまでエスカレートするだけといふ気もする。
だから交渉―相手の要求を100%受け入れるだけの作業を交渉と呼ぶのかは大いに疑問だが―、つまりテロに屈せよと主張する人々の気持ちもわからぬではない。
何、喪男たる私はほとんど経験はないのだが、普通の男性の皆様なら経験があらう。女性との対話において、相容れない見解の相違が発生したときのことを。言つては悪いが互ひに納得するまで情理を尽くして話し合ふのは少数派だらう。大抵はどちらかの一方的な譲歩に終つてゐるのではなからうか。「話し合ひ」の不毛に疲れた側の。


長文を書いてゐる間に、件の遺体は香田青年ではないことが判明したさうな。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20041029/K0029201908006.html
香田青年の家族は無論安堵しただらう。だがそれとは別に安堵した、香田青年と何ら関はりない「お優しい」人々も多いのではないか。
誰かは分からないが、人が現に殺されたことには変はりないといふのに。そんな連中のいふ、「共感」だの「自分の問題として考へる」などといふ寝言には到底付き合ひきれないが、これは私が社会不適応者だからなのだらうか。