政治学者に聞いてみよう。

私は政治学者である片岡鉄哉氏のメルマガを購読してゐたりする。氏はA級戦犯分祀に賛成らしい。氏が支那や朝鮮の太鼓持ちをやつてゐるとは到底思へないが、分祀論にはどうにも賛成しがたいので聞いてみることにした。
どうせなら中曽根風見鶏大勲位に聞いてみたら? いや、ハゲは駄目だと資生堂が言つてゐたぢやないかブラザー。
といふわけで以下送付した文面。


To:XXXXXX@XXX.XXX.ne.jp*1
Subject:Re:片岡鉄哉アメリカ通信【Vol. XI, No. 65】
本文:
片岡先生
初めてお便りいたします。私緑犀浄庵*2と申します。いつも「アメリカ通信」の配信を楽しみにしてをります。この度何点かおうかがひしたいことがございましたのでメールを差し上げた次第です。
1.A級戦犯分祀論について
靖国神社A級戦犯が合祀されてゐることについて、中共政府や韓国政府、また朝日新聞等が反発してゐるのは既にご存じのことと思ひます。「アメリカ通信」を拝見するかぎりでは、先生もまた、分祀論に与するものと拝察いたします。
そこで私としては、
1)A級戦犯分祀した後、B・C級戦犯分祀せよと要求される可能性はないか
2)そもそも教義上分祀は不可能であると主張してゐる(http://www.senyu-ren.jp/1MOKU/1603.HTM)靖国神社分祀をさせることに問題はないか
の二点の疑問がございます。
1)については現時点で先方が何の要求もしてゐない以上、私の邪推でしかないといはれればそれまでです。ですが2)について、政治上の要求で(それも外国の要求で)宗教の教義を曲げるやうな真似は、果たして政治的に妥当なのでせうか。
宗教上の都合が現実の政治の要求を拒み、国益を害することはをかしいことでせうが、逆に政治上の要求で宗教の教義に容喙するやうな真似も、可能な限り回避すべきことではないでせうか。今回の分祀論について、そこまでして得られる我が国の利益は、宗教を蔑ろにしてまで得る価値のあるものなのでせうか。
2.ジョージ・ケナン氏の逝去について
今年の三月にジョージ・ケナン氏が逝去されたことを、私は新聞の報道で知りました。無論先生もご存じのことと思ひます。先生の著書である「日本永久占領」には、氏のことを「彼は私の英雄である。」と記したくだりがあつたと記憶してをります。
私は「アメリカ通信」で、先生が氏を追悼して一文をものされるものと思つてをりましたが、もしかして別の媒体で発表されたのでせうか。もしさうであれば是非拝見いたしたいので、御教示いただけないでせうか。
私が先生におうかがひしたいことは以上です。勝手ながら、もしお返事を頂けるのならば、そのお返事を私のウェブ日記で公開する許可を頂けないでせうか。先生の分祀論についての見解は公開する価値があると信じます。

乱筆乱文の程御容赦下さい。
緑犀浄庵 拝

さて、果たして返事はいただけるだらうか。

*1:先方からの要望で伏せた。

*2:実際は実名で送つた。