20代最後の一日。

といつても格別何もなかつたわけだが。だが昔から病気でもないのに体のあちこちが痛む口だつたので、それなりの感慨はある。
十歳になつたころは二十歳まで保つとは思つてゐなかつたし、二十歳になつたらなつたで三十まではどうだらうと思つてゐた。しかしまあ何とかなりさうである。子供の頃にしばしば悩まされた頭痛がぶり返したのに加へ、消化器系や免疫系が随分と機能低下してゐるやうだが、ともあれ今のところ生きてはゐる。


何ら為すところもなくここまで来た。いつかくたばる日が来るまで、やはりこのまま何ら為すところもなくただ暇を潰して行かうと思ふ。