本日の調達品。


枯れ葉は僅かに赤みがかっていた。もう、秋が訪れているのか。
考えてみれば、さっき吹いた風もどこか冷たかった。

――夏が死んでいく。おそらくは、クラウスの情熱とともに。
自らの裡にある情熱の死を看取ることができる者は、まだ幸せだといへるのではいか。
気がついたときには情熱が何処にも存在しなかった者よりは。