揉まれてきた。

子供の頃は「肩が凝る」といふ症状が理解できなかつたものだが。今は吐き気がする程肩が凝るやうになつた。そんなわけで駒込のマッサージ屋に。店員の支那人のお姉さんはトリノ五輪を見てゐた。さういへば余り五輪のニュース聞かないつてことは今年の日本勢は駄目つてことか。
パジャマに着替へてひたすら揉まれる。時折「力抜いてください」と叱られるが、凝りすぎて痛いんだからどうにもならない。それでも揉まれてゐると眠気を覚える程には体がほぐれた。
終了したときは「疲れてたんですね」と同情された。物心ついて数年後には、生きること自体に倦んでましたが何か。この頃は肉体の方もさうなつたらしいけれど。