乗馬。

いつも練習するときは二番目以降で前の馬についてやつてゐたのだが、何故か今回は先頭に。馬の方向制御に四苦八苦する。
私やS夫妻の練習終了後騎乗を開始したY氏を待つ間、犬と戯れる。田舎の畜生は気さくで大変よろしい。どうにも寒くてたまらなくなつてきたので、厩舎の脇を歩いてゐた恰幅の良い猫を確保し懐炉代はりにする。当然嫌がるも喉やら耳の後ろやらを柔らかく掻いてやると喉を鳴らしだす。他愛ないことだ。
流石に二十分以上も抱いてゐると情けない声を上げだしたので下ろしてやる。一目散に逃げ去るかと思つたがしばらく近くにゐた。
全員の乗馬終了後「富士眺望の湯 ゆらり」に。下の露天風呂からは浴槽の縁石に腰掛けると富士山が見えた。松が邪魔だつたが。上の層の五右衛門風呂は柵が邪魔でろくに見えなかつた。
野郎の裸なんざ見る価値は大抵の場合ないので柵をもつと低くしても良いのではなからうか。
風呂上がりには日本国民の当然の義務としてコーヒー牛乳を飲む。売店でパンを二つ購入して食べながら寛ぐ。
帰りがけに入り口にある売店でソフトクリームを。今まで来たときは営業時間外だつたので買へなかつたのだ。新鮮な牛乳を使用してゐるのか、クリームが硬くも粘つてもないが、強度がある。期待以上の風味で満足した。