祝杯。

親王殿下ご誕生を祝ひ飲みに出かける。殿下の健やかなご成長を願ひ独り杯(といつても単なるコップ)の酒を乾す。
個人的な理想をいへば、殿下が皇位を継承されることで「直系による相続には拘泥しない」といふことが満天下に明らかになり、かつ旧宮家を復活させることで皇位継承の安定化を図るといふのが望ましい。事態がさう推移するとはとても思へないが。
女帝については別に否定する気はないが、皇配が皇統(無論男系)に属しない場合にお生まれになつた御子に皇位を継承させるのは論外だし、それ以前に皇配の名称をどうするかについて未だにまともな意見を聞いたことがない。爵位制度を廃してゐる以上、英国のやうに「大公」殿下といふわけにはいくまい。まさか足利義満でもあるまいし「准三后」とでもするのかね? このやうな状態ではとても賛成する気にはなれない。
ともあれこれで皇位継承について慎重に検討する時間的余裕が出来たことは間違ひない。今度は有職故実に通じた者がゐない「有識者」会議ではなく、本当の意味での「有識者」による検討を望みたい。

二時間弱程飲んだ後撤収。