知らうとしなかつたのか記憶する気がなかつたのか一体どつちだ。

痛いニュースより。

女性専用車両に乗車した視覚障害の男性に冷たい言葉を投げつける女性客

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/952276.html


女性専用車両は、京王電鉄が01年3月に導入したのを皮切りに鉄道各社が取り入れるようになり、現在はJR東日本や西日本、全国の私鉄15社が朝夕のラッシュ時に運行中だ。痴漢対策が主な目的だが、交通弱者にも配慮して、障害者や女性に介護されている男性も乗車可能になった。しかし、こうしたルールはあまり知られていない。
google:女性専用車両 障害者
女性専用車両の導入が首都圏で本格化した際に、恐らく男性客の反撥に対するエクスキューズとしてではあらうが障碍者も乗車可能であるといふアナウンスをそれなりにしてゐた気がするんだが。もつとも、「只今の時間帯先頭車両は女性専用車両となつてをります。皆様のご理解とご協力をお願ひいたします」と、具体的に何をして貰ひたいかには一言も触れないチキンぶりがデフォルトである現状を鑑みるに、表向きはともかく女性専用車両を(障碍者だらうと)男性が利用するのは歓迎しない事態なのだらう。

「車内放送は駅間が短くて難しい面がある」と漏らす鉄道会社の担当者もいるが、
面白い冗談だ。その割には長々と「リュックを背負つたお客様は手に持つか網棚の上に〜」とか「降りる際は声を掛け合つて〜」とか、乗客が幼児並みの知能しかないと思つてゐるに相違ない無闇に行き届いたアナウンスをしてくれるではないか。
まあ勝手にするがいい。女性専用車両といふ「痴漢」被害を局限化出来る選択肢を用意されながらそれを利用しない女性がかくも多いのは、そもそも痴漢など存在しないか痴漢に遭つたところで大した被害ではないといふ証左に他ならないのだが、障碍者一般より女性全般の方が金をもつてゐるだらうから「経済」的には「女性重視」で正しいんだらうよ。ところで「経世済民」などといふのは今時流行らないだらうが、すると「経済」とは一体どういふ意味なのだらうね。