(適当なタイトル思ひつかなかつたので後で考へる)

航空自衛隊の幕僚長が寒いことを言つて滑つたらしい。はてな村的には不評なやうだ。小島よしおは好きになれないので庇ふ気にもなれないのだがまあ一応フォローしてみる。
http://b.hatena.ne.jp/entrymobile/8283499
何をいつたかはリンク先から辿つて貰ふとして、我が国の陸海空それぞれの自衛隊を評する言葉としてこんなものがある。

  • 「用意周到動脈硬化」(陸自
  • 「伝統墨守唯我独尊」(海自)
  • 「猪突猛進支離滅裂」(空自)

といふわけで今回の幕僚長の発言は自分達のカラーを忘れてゐない点は評価したい。面白くなかつたけど。
で、ブックマークのコメントを拝見すると高裁の判断を無視するとは何事ぞと噴き上がつてをられる方が多いが、確か例の判決はイラク派遣の差し止め請求自体は認めてないよな。違憲といつた癖に。さうすると実戦部隊のトップとしては「高裁判決に『従つて』撤退します」とはいかないわな。差し止め請求が認められてはないが違憲とは断じた高裁判決を「尊重して」撤退するかどうかを決定するのは政治の役目であつて実戦部隊が決めることではないから。それがシビリアンコントロールといふものだらう。
これが高裁の裁判官が所謂「捻れ判決」を下さず、違憲であるため差し止め請求を認める、とすれば空自が撤退の意志を表明するのは(そのタイミングとか色々別の問題が発生するが)ありだつたらう。しかしその場合政府はどうしたのだらうかね。裁判所に従はなかつたプリンスホテルを批判したその口で派遣を継続すると言ふわけにはいかないだらうからさぞや面白い光景が見れただらうに。まあ個人的な興味は擱くが、さうした政府と裁判所の意思が異なつた場合に自衛隊はどうするのか。今回は裁判官がヘタレといふか卑怯だつたためその問ひから逃れることができたけど、自衛官の人たちには是非とも考へておいてもらひたいものだと思ふ。
あと今回のやうな「捻れ判決」の場合、さうした是非について言へるわけにない、むしろ言つてはならない立場にあるのを承知の上でかういふ質問をして何事かを引き出さうとした連中はまさに「マス『ゴ』ミ」の名に相応しい。つまりこの裁判官とそれを持ち上げるマスゴミこそシビリアンコントロールを危胎に陥れる、正しく「民主主義国家の敵」といふべきであり民主主義体制を是とする者ならば厳しく批判すべきだらうよ。
何だか常識的な結論になつたな。私も年をとつたものだ。