本日の調達品。

以前書いたやうな気もするが秋せつらを小畑健に描かせやうと考へた奴は死んだ方がいいと思ふ。これも以前書いたが絵の巧拙の問題ではない。


購入を忘れてゐた。不覚。

「金で物を買うことは悪ではありません。物以外の何かを買うときに、大抵悪だといわれるのです」
「と、いうと?」
「権威や権力のため、あるいは私の連れの気を引くために狼の骨を買うのなら、連れは私を軽蔑するでしょうね。金はあくまで物を買うための道具です。それ以外の何かを買う時に悪となるのです。それこそ、木を切るための斧で人を切る時のように。そして、連れはもちろんそれを理解してくれるでしょう」

一行目は山本七平が指摘してゐた日本人同士の契約観、「当事者至上主義」を掣肘する論理になり得るのではなからうか。極端な発現例としては「自分の体を売つて何が悪い、減るものでなし」といふアレだ。
もつとも私はそれに対する山本夏彦の応答、「減らないものを売るのが悪い」といふのをいたく気に入つてゐるのだが。