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魔界都市ブルース 妖婚宮 (ノン・ノベル 849 魔界都市ブルース)
- 作者: 菊地秀行,小畑健
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 新書
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- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 文庫
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「金で物を買うことは悪ではありません。物以外の何かを買うときに、大抵悪だといわれるのです」
「と、いうと?」
「権威や権力のため、あるいは私の連れの気を引くために狼の骨を買うのなら、連れは私を軽蔑するでしょうね。金はあくまで物を買うための道具です。それ以外の何かを買う時に悪となるのです。それこそ、木を切るための斧で人を切る時のように。そして、連れはもちろんそれを理解してくれるでしょう」
一行目は山本七平が指摘してゐた日本人同士の契約観、「当事者至上主義」を掣肘する論理になり得るのではなからうか。極端な発現例としては「自分の体を売つて何が悪い、減るものでなし」といふアレだ。
もつとも私はそれに対する山本夏彦の応答、「減らないものを売るのが悪い」といふのをいたく気に入つてゐるのだが。