帰宅すると白点病治療のための隔離水槽の中でピンポンパールが浮いてゐた。刺戟に一切反応しないため死亡と断定し家の前の花壇に葬る。ここ数日で治療前に見られた尾びれの白点がなくなつてゐたので薬浴は今日あたりで終了しようと考へてゐたのだが。治療後にと用意してゐた金魚用の健康食も無駄になつた。
索漠としたものはあるが悲しみはない。それともかういふのを「悲しみ」と表現すべきなのだらうか。