交番前のバス停で寝てゐたら。

親切なお巡りさんに「近くにネットカフェあるよ」と教へられた。「ある意味ここの方が安全だから寝てたんだけど」といひたかつたところではある。
だが、「小さな親切大きなお世話」とはいへ、他者の善意を無碍にして良いものだらうか。さういふ心ない振る舞ひこそが戦後の日本から温かみを奪つたのではなからうか。
といふわけで今ネットカフェ。椅子にリクライニング機構がないのは流石にどうかと思ふ。見知らぬ他者の善意に応へた私にこの仕打ちとは、伯夷叔斉を持ち出すまでもなく天道は非であると断ぜざるを得ない。嗚呼。