さて連休もこれで終了なわけだが。

先日から来訪してゐた母を池袋まで送る。土産に持たせたのが水槽で飼育してゐたタニシ一匹といふのは三十代半ばの息子としてどうなのかと自問せざるを得ない。来訪初日に「気持ち悪い」と評したアメージングサッカーヒルストリームローチ、略してベトナムプレコを妙に気に入つたらしく稚魚はゐないのかと聞かれたが一匹しかゐないのに稚魚もくそもない。そもそも日本で人工繁殖に成功したといふ話自体聞いたことがない。独りきりの夕食をとりながら冬にでも土産に買つていくかと考へたが温度管理も濾過も何もないメダカ鉢(といふより甕)に入れるのはどうよと思ふ。いや水量があれば何とかなるかも。夏に帰省する際に現物見てみるか。
しかし小なりとはいへ一軒家に独りだと広く感じる。この家で長く独り暮らしてゐた亡き伯父も孤独を感じてゐたのだらうか。つまらぬ遠慮などせず言葉に甘えて遊びに来れば良かつたのだと後悔しても手遅れだが。