初めて見た。

帰宅のために乗車してゐた埼京線で、赤羽駅でドアが開いたとき、すぐ後ろから「痴漢なんですけど」といふ声がした。バカップルが乳繰りあつてんのか今すぐ死ねよ*1と思ひつつ、降車する人のために私も一時降車する。すると若い女がそれより少し年かさの男の腕を掴んで降りていつた。冤罪にしろ本当にやつたにしろ逃げるのが最適解と聞くが、ぶつぶつ否定の言葉らしきものを呟くだけで大人しく引つ張られてゐた。
後学のために少し見物していくかとも思つたが、早く家に帰つてタクティクスオウガをやりたかつたので諦めた。
しかし曲がりなりにも現場らしきものに居合はせたからには本日記のタイトルを変へることも検討せねばなるまい。それとも犯行を直接目撃してゐたわけではないからこのままでいいのか。悩ましいことだ。

*1:さういふ場面なら今まで何度も目にしたことがある。