今となつては昔のことだが、私は伝記作家である小島直記のエッセイを愛読してゐた。そのエッセイの中で、澤田謙の『少年プリューターク英雄伝』が挙げられることが幾度かあり、いつかは手に取つてみたいものだと思つてゐた。とはいへ昭和六年刊行の本である…
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