砺波

友の眠る地に。

具体的にどの辺に眠つてゐるかは知らんといふ私の迂闊ぶりに呆れ果てた姉が友の実家に電話をかけて場所を聞き、義兄が地図を用意してくれた。でもつて目的地の砺波までは姉の運転で。気持ち良いくらゐに何もしてゐない私。楽するために邪魔なプライドなんざ…

還らざる友を想ふ。

JR城端線砺波駅で下車し、しばし散策する。 この地のどこかに、高校と予備校時代を共に過ごした友が眠つてゐるのでやつて来た。 どこかで花束でも買ひ、だだつ広い砺波平野を逍遥し、小川に花束を投げよう(川にゴミを捨ててはいけません)と思つてゐた。似合…