ロケット打ち上げ失敗(1) 。

本当に日本人は丁寧な物づくりに向かなくなつたな。JRのトンネル内壁の剥落といひ、欠陥住宅といひ。これでは支那の「竹筋コンクリート」を笑へない。
かつて日本人が持つてゐたとされる、器用、丁寧、誠実、羞恥心等々は最早望むべくもないのか。私も持つてないが。
三島由紀夫の「無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであらう」といふ言葉をうそ寒さと共に思ひ出す。もつとも、「抜け目がない」といふのは買ひ被りだつたやうで、富裕さや経済大国の地位はさう遠くないうちに失ふことになりさうだが。
(続く)