「検閲につながる」、ねえ。

今週の週刊文春で、使用人に厳しいことで知られる外相経験者の娘御について書いた記事がプライバシーの侵害とやらで出版禁止の仮処分を食らつたさうな。
昨日の朝コンビニで読んだ限りでは、

  1. マキコには娘がゐる。
  2. その娘はお嬢様大学を卒業後、不倫ネタの小説を恥づかしげもなく掲載して悦に入つてゐた新聞社に就職。
  3. で、マキコ娘は職場の同僚と恋に落ち、マキコの反対を押し切つて結婚。
  4. 旦那はエリートなので海外に赴任。マキコ娘もついていく。
  5. 旦那は忙しくてマキコ娘に構つてやれず、擦れ違ひが続く。
  6. そして離婚。旦那の母は息子に落ち度はなく、マキコ娘の親に問題があるのではと憶測を語る。

…書いてゐる方が恥づかしくなる類の、実にありがちな話だ。余程ネタがなかつたのだらう。今時スピード離婚なんざ珍しくもないし、旦那の母親が息子を庇つて好き勝手並べるのもまた同様だ。
で、だ。このハナシはプライバシーがどうとか公益性がかうとか、ましてや許せん検閲だ、軍靴の音が聞こえてきたぞ同志、早く中南海にこの軍国主義勢力の帝国主義的策動を御注進しなければ、といふ問題になるやうなものなのかね? 私はどうしても重大な話には思へないのだが。