高崎の幼女殺害事件。

犯人が部屋にロリ系の雑誌*1を約80冊ばかり保有してゐたことで、「大部分の(ロリ)ヲタは少女(幼女含む)を愛でこそすれ傷つけることなどしない、あんなのと一緒にしないでくれ」といふ主張と、「うるせえヲタは存在自体がキモいんだよ、そんなテメエらの言葉なんて誰が信じるかよバーカバーカ」といふ主張の応酬が、ここはてなダイアリーでも散見されるやうに見える。
如何にその主張が正しからうと、その話し手が信用できなければゴミ同然であることをヲタ側は弁へるべきであらう。また、人が悪事に手を染めないのは、その必要がなかつたり、その立場にゐないだけのことであり、自分達の同類から出現した今回の彼や宮崎勤などの犯罪者を安易に「俺達と一緒にするな」と切り捨てて自らを安全な位置に置かうとするのは虫が良すぎる。
だが、「ヲタはキモい」といふ自分の感情を満足させるために、それを正当化する情報だけ取り入れて事足れりとする「一般人」の態度も気に食はない。これもまた「俺達と一緒にするな」と切り捨てて自らを安全な位置に置かうとする点で、前のヲタ達と大して変はりはない。
にしてもいいよねえ、何の躊躇ひもなく「一緒にするな」と言ひ切れる幸せな人たちは。自分の中に疚しい部分を持つてないのだらうから。
かつて肉親に酒鬼薔薇聖斗ぢやないか*2と疑はれた程度には疚しい部分を持つ私としては羨ましい限りだ。

*1:どの程度のシロモノかは不明。

*2:いくら私が差別主義者とはいへヒド過ぎる。