戦後の犠牲者がまたひとり。

日米同盟の軍事的側面を否定して日米安保条約を破棄せんとした*1社会党員の鈴木善幸首相が亡くなつたさうな。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20040720/K0019201910012.html
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/seiji/20040720/NAIS-0720-03-02-55.html
まう少し早く訃報を耳にしてゐれば故鈴木義司先生の訃報とからめたのだが。


そんなことはさておき、栗栖弘臣元統幕議長が亡くなられたさうな。
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20040720/20040720a4630.html
有事の際には、現地部隊は超法規的行動を取ることも有り得ると、至極当たり前のことをいつたがために、文民統制(シビリアンを「文民」と訳すのは如何なものかと思ふが)の原則からみて不適切だと、後に北朝鮮謝罪と賠償を約束したり、リニアモーターカーの駅を無理矢理地元に誘致したり、家の金庫に金の延べ棒なんざ隠し持つてたことが公にされたりした故金丸信防衛庁長官に解任された御方である。ちなみに当時の文民統制とはいかなるものだつたかといふと、護衛艦の名前に長官の地元の山の名を押し戴くとかが関の山だつたやうな気がする。
曲がりなりにも有事法制が作られ、これは海保の功績だが、北朝鮮工作船を撃沈できるやうな国になつたのを御覧になつてから逝かれたのは、せめてもの幸福だらうといつて良いのだらうか。
謹んで冥福を祈りたい。

*1:違ふといふなら説明してたもれエロいひと。