上の続き。

この事件に触れたはてなダイアリーの中には、自衛隊は撤退しないと言い切つた小泉首相について、交渉の余地を最初から無くすものだとの意見が散見された。で、私なんかはどうしても疑問に思ふのだが、そもそも交渉の余地なんてあるのか?

  • 撤退時期について交渉
    • 10月に4月1日付けの予算の示達を平然と行ふこの国で、48時間以内の撤退なんて土台無理なんでテロリストと交渉。
    • アラブ人の言ひ値で買ふ莫迦はゐないから、やはり「よし撤退する、ただし時期は48年以内だ」「ふざけるな、では72時間後だ」「では米大統領の選挙後ならどうだ、ケリーが勝つたら撤退しよう」とかやるのだらうか。
  • 身代金について交渉
    • 害務省の機密費を充当するのが筋か。
    • でもあれは競争馬買つたり、外遊する政治屋や官僚に売女あてがつたり、ワイン買つたり絵を買つたりするための大事な大事なお金だから、よもや自分から危地に踏み込んだ愚民「ごとき」にはびた一文出すまい。
    • おいまさか絵つて秋葉あたりでキャッチやつてるアールなんたらぢやあるまいな。

とまあ私の社会構築主義的まなざしがもたらしたシャープかつエレガントな考察が示すやうに、交渉の余地とやらがそもそも存在するかどうか甚だ怪しい。
といふかそれ以前にテロリストと交渉するなら当然水面下で行なはれるんだから、政府中枢にツテのない連中が、政府は交渉しようとすらしない、けしからんといつても仕方ないと思ふんだが。実際はやつてる可能性もあるんだし。
でもまあ、水面下で交渉してゐることが明らかになれば民主党あたりの野党が「密室だ」「不透明だ」と騒ぐだらうな。国会で決めるべきだと大平楽なことをいつて。
別に民主党だからさうなるといつてゐる訳ではない。仮に今民主党が与党で自民党が野党でも似たやうなことをいふだらう。自民党の野党時代を思ひ出せば容易に想像がつく。
ただ無責任に政権を批判するのが野党の仕事といふなら、健全な政党政治とやらは何度与野党が入れ替はつたところで来るまいよ。
まあその何だ、愚かな青年よ、冥福を祈る。
まだ早いつて? 気が早いのは私の伜だけではないのだよ<有り得ないほど品のない落ち