靖国にて。

いつも通り参拝。隣では若い母親が幼い娘を連れて参拝してゐた。良い母親に恵まれた彼女がそのまま健やかに育つてくれるやう、英霊たちに祈る。
食事をして帰らうとしたとき、男と駄弁りながら本殿の前を礼もせず通り過ぎる頭と尻が空気より軽さうな女とすれ違ふ。
今度は手遅れだらうから何も祈らなかつた。