本日の調達品。
- 作者: ハックスリー,Aldous Huxley,松村達雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1974/11/27
- メディア: ペーパーバック
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文庫巻頭。「霊的終末論」の著者ニコライ・ベルジャーエフの言葉。「あの」中川八洋先生が激賞するわけである。見事なまでの射程を誇る「まなざし」(←サヨクの好きな表現)だ。
ユートピアはかつて人が思ったよりもはるかに実現可能であるように思われる。そしてわれわれは、まったく別な意味でわれわれを不安にさせるひとつの問題の前に実際に立っている。――「ユートピアの窮極的な実現をいかにして避くべきか?」……ユートピアは実現可能である。生活はユートピアにむかって進んでいる。そしておそらく、知識人や教養ある階級がユートピアを避け、より完全ではないがより自由な、非ユートピア的社会へ還るためのさまざまの手段を夢想する、そういう新しい世紀が始るであろう。
ニコラ・ベルジャアエフ
- 作者: 本田透
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2005/09/18
- メディア: 単行本
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表紙がみさくらなんこつだから。
みさくら絵は表紙だけだから、それだけが目当ての人は買つてはいけない。
これほど見事な「サブカル」の定義は初めて見た。至言である。
オリ用語での「サブカル」とは、つまり、「オタクをモテ趣味にしたがっているやから」「女にモテるためにオタクやってるやつばら」のことです。
竹熊健太郎との対談。色々な漫画家のエピソードとか異常に面白い。
竹熊 猛烈にアプローチされることに女は弱い。つまりそれだけ「自分のことを愛してくれている」と錯覚するんだね。だから、キモメン系のオタクでもマメならモテると思うんだ。でも、そのかわり人非人にならなきゃダメだね。心を豚にしないと。
本田 すごいアドバイスですね∩( ・ω・)∩
モテたければ心を豚にしろ!
岡田斗司夫との対談。オタクを狙ふ女の生態が剔抉されてゐる。
岡田 あ、いいこと思いついた。この間から言ってるんですけど、今僕が一番読みたいのはアルテイシア(ミクシィでの日記をまとめた『59番目のプロポーズ』著者)と本田さんとの対談なんですよ(笑)。
本田 あー! あの嫌な女! あれ、絶対ミクシィに載せて本を出すために恋愛やってるって最初から思ってたんですけど( ´w`)
ところでアルテイシアだが、それ以外の解釈がどこにあるといふのか。
ついでに我が国出会ひ系最大手のmixiだが、未だに私のところにメールが来ない。他のスパムは沢山くるのに。関係者に猛省を求めたい。
滝本竜彦との対談。…いや、大丈夫かこの人?
本田 超人になると、彼女とか要らなくなるんじゃないですか?
滝本 理論的には超人になると万物に萌えられるようになるんですよ。2次元と3次元の境目もなくなって、欲望の対象を自分の意思で設定できてしまう。
本田 解脱ですね。でも、そうなると小説を書かなくなっちゃうんじゃないですか?
滝本 いや、「書こうと思えば書ける」になるんですよ。
本田 ( ^w^)
滝本 超人になると便利だ。そのための入り口がヨガなんです。最高だ。今の僕は希望に満ち溢れていますよ。
社会的成功をしてモテるやうになつた非モテ系の男について、竹熊で歴史を、岡田で理論を、滝本で精神を学ぶといふところだらうか。非常に良くできてゐる。
対談が面白過ぎて実践編が色褪せて見えるのは愛敬か。
追記。倉田英之との対談から抜き出すの抜けてた。漫画喫茶で急いで書くとこれだからいかんね。
格好良過ぎる。ここまで辿りつける者がどれだけゐるだらうか。私も到達したい。
倉田 でも、僕はもう本当、恋愛には興味がない。高校のときにそういうものは全部出し尽くしちゃった。もう女性の断片的なパーツにしか興味がないというか、女性というものはもう印刷物かデータで十分だろうと。言ってしまえば紙かjpgで十分だ。
ただ、gifやbmpのことも忘れないであげて下さい。