これだから産経は以下略。

出勤間際までやつてたけど結局十波由真の攻略は完了できなかつたわけだが。
さて本日の産經抄。


▼「教え上手」と評判だった同志社大四年のアルバイト講師(ニ三)は、包丁やハンマーを用意するなど、一週間も前から計画していた。取り調べに対して、「(女児に)『キモイ(気持ち悪い)』といわれ、その言葉が自分から消えない」などと供述している。きのえ朝のワイドショーでも識者が「この年代の子供は残酷なところがあって、プライドが傷ついたのではないか」とコメントしていた ▼犯行の背後に「人間関係のトラブル」があったかのような言い草だが、大人と子供、先生と教え子の間で冗談じゃない。まして本番を目前に控えた受験生に、講師の機嫌をとっている暇などない ▼授業を受けたくないと塾の校長に相談するなど、以前からSOSを発信していた。
結論は「人権イクナイ」程度のことらしい。この程度の論理の飛躍ならスルーしるとばかりの言ひ草だが、書き手と読み手の間で冗談ぢやない。そして就業時間を目前に控へたリーマンに、売文屋は機嫌をとつてゐる暇もないのか。頭痛がしてきた。折角主人公と十波由真の人形同士のキスシーンを眺めて「若いつていいねえ(*´∀`)」と和んでゐた爽やかな朝の気分が台無しである。責任取れ。具体的には数年間取つてるんだからたまには部屋干し用洗剤の一ダースや二ダースくらゐ持つて来い。人を舐めた駄文しか書けぬのなら購読紙東スポに変へるぞコラ。
正直萩野容疑者より顔の出来が悪い私としては、この少女に余り同情できなかつたりする。だが産經抄子はふかあく思ひ入れをしてゐるらしい。にしても人を「キモい」と面罵したり授業をさぼつたりした挙げ句に講師を外せと親を通じてねぢ込むのが産経的にはSOSなのか。同時多発テロで貿易センタービルだか何かから転落する男性の写真を見て「テロに対する抗議だ」ととつた先代の産經抄子といひ、ちと頭の螺子がゆるんでゐるのではないか。
話を戻す。キモい呼ばはりした「程度で」殺されては堪らないだらうが、自らの悪意に対し相手が堪忍するだらうと軽く見た莫迦さ加減は批判されても仕方あるまい。見てくれも(そして多分頭も)悪い糞餓鬼にキモいと罵られてかくなる上は殺すほかないと思ひつめた萩野容疑者の思考は私の理解の及ばぬところだが、何、別に彼に限らず人の思考なんざ容易に理解できるわけもない。現に私はかかる阿呆な文を書き殴る産經抄子の思考も理解できないし。
九州で支那人を受け入れてゐた篤志家が当の支那人に惨殺されたやうに、善意を以て接しても往々にして悪意で返されるこの時世に他者に対し悪意を露骨に示すのは緩慢な自殺といふほかない。かう言つては悪いが、たとへかかる憂き目に遭はなかつたとしてもいづれ同質の事態を招いたのではなからうか。とりあへず私は、道端の犬を撫でてゐて突然噛まれた人には同情できても、蹴飛ばした結果噛まれた人には同情できない。流石にそれが原因で死ぬやうだつたら後味が悪いが。
と、つらつら萩野容疑者を擁護気味に書いてみたが、彼以前に人の財布盗んで逃げるときに警備員に怪我させたとかで捕まつてゐるんだよな。この時点でさつさと童刺者は退学処分にして刑務所にぶちこんでおけば女児は殺されずに済んだのではなからうか。産經抄子は個人情報保護の風潮がどうだとか「人権の壁」がどうしたとか仰せだが、それ以前の問題で、一般的に年齢二桁突入以降、人の性根は悪くはなつても善くはならないだけだらう。「ダメなものはダメ」と土井たか子氏がかつて宣つたが、さういふことだよ多分。