あの夏は遠くて。

で、「この後どうすんだ俺。」とか書いておきながら、一応腹案はあつたりする私。
かつて私が大学生だつたときに結局何の成果も得られなかつた就職活動において、東京では大抵とあるカプセルホテルを利用してゐた。そのときの砂を噛むやうな気持ちを思ひ出しつつ微睡むのも一興と思つたのだ。だが。
かつてカプセルホテルがあつたところにはオサレなマンションが建つてゐた。をのれ姉歯、貴様の仕業かと独り呟きつつ、追憶に浸る機会を失つた無念を噛み締める。
さて今度こそどうしたものか。