それではお返事を。

※平ジョン様
>検査の結果何事もなくよかったですね。
痛し痒しですな。これだけ引つ張つておいて異常なしといふのは話のネタとしては如何なものかと。
こちらとしても最悪の事態を想定して、

  • 新薬の治験に積極的に協力する自己犠牲精神豊かな俺様
  • 死の床で友人知人を出迎へて泰然たる俺様
  • 甥に山本夏彦塩野七生片岡鉄哉等の良書を残す知性溢れる俺様
  • ついでに「切ってはいけません!」*1も残して十数年後に感謝される予言者のやうな俺様

等々、「如何に蒲団の上で格好良く死ねるか」についてイメージトレーニング(≒妄想)に勤しんでいたといふのに。もつとも一番格好良い「蒲団の上での死に方」とは「百歳越えてからの腹上死」だと思ひますが。
そもそも下痢が止まつてゐないので問題は何も解決してゐなかつたり。

>それにしても深夜に検査おこなって、そのままさよならという病院の患者扱いのすばらしさに感激を覚えました。
この病院を弁護しておくと、この病院のサイトでは深夜検査の場合は終電に間に合はない場合があるから宿かタクシーの手配をしておくやうにとの注意があります。手術があるから病院を出るのは三時過ぎくらゐだらうと見た私のミスです。

※荻生1様
>露天商のバナナ売りもIT長者も自分を切り売りして生きているということでは、かわりないのではないでしょうか?
己の知恵を売らうと力を売らうと、また愛想を売らうと何の問題もありませんが、品性を売つてはいけません。オーストラリアで反日スノッブグルメ漫画の原作をやるやうな人や、朝日新聞社屋に日本支社があるニューヨークタイムズの記者になつて適当な反日記事を書き散らす日系カナダ人*2になつては親が泣くといふものです。

>ただ、バナナ売りのほうがよりリアルに自分を切り売りいている自覚があるとは,思います。
基本的には首肯できますが、かういふ感覚は気を付けないと変に肉体労働を賛美し、頭脳労働を軽視する鼻持ちならない偽善的思考に陥ります。で、その行き着く先は毛沢東文化大革命ポル・ポトのキリングフィールドなわけで。お互ひ自戒したいものですね。