この一歩は女性客にとつて小さな一歩だが男性客にとつては大きな一歩だ。

朝の埼京線女性専用車両が利用できる状態だといふのに利用しない女性客については、「痴漢に遭ふリスクより、上を見てもたかが数百メートルを余分に歩く面倒の方が重大なのだらう」といふ結論に達したので私からいふべきことはない。
今朝の車内放送はいつもと違つてゐた。
「只今の時間先頭車両1号車は女性専用車両となつてをります。どうぞご利用ください」
いつもはただ「皆様の御協力をお願ひ」するだけだつた。「御協力」を求める内容も明らかにしないくせに。それに比べると今回の車内放送は明らかに女性客に女性専用車両の利用を求めてゐる。これは大きな進歩だ。
もつとも車内放送が流れたからといつて女性専用車両に乗り換へた女性客は見掛けなかつた。そらさうか、最後尾車両だし。
次は駅構内の放送で今回と同様の放送が流れることを期待したい。