晴れた日は午後休をとつて。(遠すぎた橋編)

赤羽に着く。財布の中身を確認すると香典代程度は何とかなるがそれを出したら心許ない額しか残らないのでイトーヨーカドーのATMで金を下ろす。ところで何で片仮名なんだらうな、「伊藤羊華堂」でいいと思ふんだが。まあ元の名前がわかるだけまだましか。片仮名社名で元の名前がわからんの山とあるしな。「横文字つぽければ格好良い」なんてのはそれこそ中二病もいいところだと思ふのだが。
バスを待つ前に実家に電話。通夜の情報を入手せねばならない。前回伯母の葬式をやつたのと同じところとのこと。…そんな情報で私が目的地に辿り着けると思つてゐるのだらうか。
電話中にバスが行つてしまつた。不十分な情報の代償にしては余りにも大きい。次のバスは2時。当初予定してゐた目的地に到着するのは2時半前後を見込まなければなるまい。といふわけでまたしても鯨食堂での昼食を断念することに。常連客でもないのに閉店30分前に食ひ物屋に顔を出せる程私の神経は太くない。
足取りも重く上野に向かふ。予約の時間まで二時間弱もある。どうしたものか。