土器投げ。

山の中に来て何をするのやらと思つたら石段を登るといふ。息を切らしながら何とか山門に辿り着くも、目的の場所はさらに先とのこと。
うんざりしながらさらに山道を進む。静寂な空間に、木立から漏れる陽光が実に美しい。さうかうしてゐるうちに目的地に着いた。売店で二枚一組の皿を六枚購入し五枚投げる。余り飛ばなかつた。
投げた後売店に戻り冷やしあめなるものを飲む。本堂で先祖供養の線香をあげた後、和気清麻呂の墓に向かふ。…また山道ですか。
何度か道を間違えた後辿り着いた墓前で合掌し祈る。
下山する際山門から石段を見下ろし暗澹とした気分になる。これ下りるのか。
拝観料確か五百円。