本日の調達品。

前作との関連が次第に色濃くなつてきた。ところで昨日購入した本もさうだが、男のツンデレつて流行つてんのかね? いやこれは「ツッパリ」(すごい死語だ)の再発見といふべきなのだらうか。


この作品に長いこと付き合つてきて心から良かつたと思へた素晴らしいやりとり。

『……なにも分かってないのね』
 それまで黙って聞いていた彼女が、哀しげにつぶやいた。
『あたしたちが求めてるのは、もっと優しくて繊細な世界。ただそれだけなの。癒しと調和と透明感があって、それでいて鮮やかな――』
「だまれ、あばずれめ」
『そっ……』
「なにが癒しだ。透明感だ。雑菌だらけのクソを塗りたくってやる。だいたい、分かる分からないの話じゃない。俺は、そうすると決めた。おまえらは全力で阻止しなければならない。これぞ戦争という奴だ。シンプルな強制とその応酬。俺はこいつが大好きだ。では、始めるぞ!!」

あとがきにもある通り、「ボーイ・ミーツ・ガール」といふ基本線を守つたことは素晴らしいと思ふ。だが完結までに12年かかるのは「ライト」ノベルと言つていいものなのだらうか。