大学の同窓と。

ryokusai2004-08-21


温泉に行かうとの誘ひに喜んで応じたのが一ケ月以上前。で、その後風俗には恥づかしくて行けない病*1に罹患してあれこれあつたのだが。
上毛高原に向かふ新幹線内でK、T、Y氏の三氏と合流。上毛高原駅で蕎麦を食した後、T氏の運転で水上温泉郷に。
「釈迦の霊泉 奇跡の御神水」なる看板に興味をひかれ、目的地に向かふ道からそれ、脇道を登る。途中で車を降り、しばらく坂を登ると、寂れた温泉旅館風の建物が見える。壁には効能書きとして色々書いてある。温泉の常だが、節操もなく万病に効くことになつてゐる。
建物内で飲む分にはタダといふことなので三杯程飲んだ。この程度で痔が治れば世話はないのだが。

再び車に戻り、水上温泉郷に。町の寂れぶりに感銘を受ける。目的の宿の前に来たが、時間がまだあるのでしばしドライブを楽しむ。
谷川岳にゴンドラで登る。T氏及びY氏によると、すれ違つたゴンドラ内で乳繰りあつてゐるカップルがゐたさうな。手前の女の双丘の景観など、いつでも楽しめるだらうに、不粋な連中もゐたものだ。
駅に着く。今度はスキー用のリフトでさらに登る。木々や花々に目を細め、このひとときに心洗はれる。
山頂。観光客がやたら多い。ついでに彼らの連れてきた犬も存外多い。眺めの良いところまで行かうと、しばし岩場を歩く。
目の前の眺望にしばし言葉を失ふ。この美しき山河を三国人や切支丹邪宗門の魔手から護ることは日本人の高貴なる義務にして名誉ある権利ではなからうかと、中川八洋教授みたいな思ひがふと脳裏をよぎつた。
山を下りた後、土産物屋でラベンダーソフトクリームを食し、昼食を取りに「やぶそば」に向かふ。名店らしいが、異様に狭い路地の奥で辟易する。もつとも運転してゐたのはT氏であり私は助手席でかうして日記を書いてゐるだけで何もしてゐないのだが。苦労して車を駐車場に入れたものの、店が満員だつたため諦めて遅れてやつてくるT氏を上毛高原駅まで迎へに行くことにした。やはり私は日記を書いてゐるだけで何もしてゐなかつたりする。

*1:花柳病ではないので念のため。