生者のために施しを。卑しき畠にステーキを。

帰りに乗つた埼京線板橋駅でゴトゴトと異音が。人轢かれたとの声がするのでおいおいと思つてゐたら本当にさうだつたらしい。先頭車両がホーム半ばまで進入した辺りで停車する。で、停車したまま出して貰へない。暑い。冷房くらゐ入れろやと思つてゐたら放送が。人身事故があつたとのこと。そりやわかつてるつて。で、先頭車両から乗客を降ろす事を「検討」してゐるから待てと。ここで乗客切れる。そらさうだ。私も呆れた。仕方がないから窓を開けて換気しながら待つ。開けた窓から駅員に食つてかかる若い男が見苦しい。
結局中から非常用コックをひねつて開けてくれと駅員から連絡が。こんなことなら連絡を受ける前に出ても良かつたんではなからうか。振替乗車券を貰ひに改札に出る。…改札に駅員が誰もゐない。別の改札に出る。人だかりが。うんざりしながら列らしきものがあるところに並び駅員の話を聞く。振替乗車券で新板橋から巣鴨に出て池袋に引き返すなりしろと。横を見ると若い客がタクシーチケット寄越せ、以前は貰へたと喚いてゐる。醜い。
結局京浜東北線経由で帰宅。家まで歩く時間が倍近くになつたがまあ仕方ない。それにしても今時の若い人は自分に非がないのに不利益を蒙るやうな事態には全く耐性がないのな。自分に非があつたところでも多分同じだと思ふけど。