祝ひのメッセージは三人から頂戴した。一番最初にくれたのが新宿二丁目の「ママ」といふのは少し涙を誘ふ。
昨日の日記を見たと思しき友人からは、母に感謝の言葉を伝へてはといふ、人として実に真つ当な提案があつた。でもねえ。
そら育ててくれたことについて感謝の念がないわけでもないが、自分の来し方を振り返り行く末を思へば、「ありがたう」より「生まれてきてごめんなさい」だらうなと。そしてこの言葉は私がいかに親不孝者であらうと流石に言へない。自分の人生のみならず親の人生まで否定するに等しいからだ。
ならばその言葉はかうして酒と一緒に飲み下すしかあるまいよ。
